詳しい経緯を読む当時の成果、進め方と判断基準、AIでの再現
実績(当時の成果)
大手自動車流通企業では、代理店任せで振り返りのなかった広告運用を、3段階で内製化しました。代理店コンペ(複数の代理店に提案と運用成果を競わせて選ぶこと)で、契約と手数料率をゼロから見直しました。運用体制も再設計し、担当者には実務を一緒に回しながら運用の型を渡しました。代理店手数料は年5,000万円以上削減し、獲得数も約15〜20%増えました。大手ネット企業のゲーム事業では、一部の媒体の自社運用と、広告の表現の一部内製化から始め、改善の手がかりを社内で見つけられるようにしました。広告運用の改革を通じて、獲得単価は約1,200円から約800円になりました。
型(進め方・判断基準)
- 運用の流れと帳票を棚卸しし、誰が何を決めているかを洗い出す
- 自社で持つ判断(目標の設定、出稿の方針、週次の改善の指示、広告の表現のテスト設計、振り返り)と、任せる作業(日々の入札・入稿、制作)に線を引く
- 代理店コンペを行う。まず提案でゼロから見直し(広告のアカウントを自社名義にする、手数料率を下げる)、次に一定期間の運用成果で比べる
- 実施の責任者とレビューする人を決める。定例・振り返り会・進捗管理表の雛形を作り、実務を一緒に回しながら担当者に渡す
- 減らした手数料を獲得に再投資する。全施策を利益で横並びにし、予算を付け替える
判断基準:内製化は「全部を自社でやる」ことではない。判断を自社に取り戻し、作業は成果で選んだ代理店に任せる。いきなり全部を切り替えず、一部の媒体の自社運用から始めて、改善の勘所を社内に貯める。代理店とは慣れ合わず、成果で比べ続ける。
AI再現(今ならこう再現し、社内に残す)
当時は、代理店ごとの施策と成果を人が資料にまとめ、定例で振り返っていました。今は、広告の管理画面の数字と自社の申込・受注のデータをAIに読ませれば、代理店ごと・施策ごとの成果と要因の下書きが、毎週同じ基準でそろいます。担当者は、その下書きをもとに判断することに時間を使えます。判断の基準と振り返りの記録は社内に残り、担当者や代理店が替わっても引き継げます。


